今や当たり前にある運動会、起源は明治初期の東京の海軍兵学校。海外のスポーツ大会では子どもに不参加の選択肢が認められているが、日本ではどのような位置付けで行っていくべきなのだろうか?
SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は2023年7月4日、新イシュー「学校は運動会を開催すべきか?」についてSurfvoteで意見投票を開始しました。https://surfvote.com/issues/nkt4zwk1dkmd
■運動会を開催する意義とはなんだろう?
小学校に運動会が広まったのは明治中期と言われています。当初は川や海に出かける遠足運動会が多かったのが、大正期に入ってから校庭で行う運動会が主流になりました。日本の学校に通っていた人であれば誰でも経験したことのある一般的な学校行事の一つですが、海外では全員参加で競争する運動会は開催されない国が多いです。またスポーツ大会を開いても子どもには不参加の選択肢が認められており、どの種目に参加したいか自由に選ぶことができるのがほとんどです。
このイシューを執筆したのは、立正大学教授で社会学博士の小宮信夫氏。運動会を開催することについて小宮氏は、協調性を育み子どもたちに運動の楽しさを気づかせることができたり、座学とは異なるかたちで気分転換になったりすることをメリットとして挙げています。その一方で、運動が苦手な子へのいじめのきっかけになったり、同調圧力と個性への影響、練習で学習時間が削られたりする等、懸念点も挙げています。
運動会のように、これまで当たり前のように行われてきたことを改めて様々な観点から考え直すことで、多様な人が生きやすい社会を実現するための、重要な価値観を見つけることができるかもしれません。
Surfvoteではこのテーマについてユーザーの意見投票を開始し、8月31日まで投票を募集しています。
■問題提起いただいたオーサー 小宮信夫氏
立正大学教授。社会学博士。日本人として初めてケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省などを経て現職。「地域安全マップ」の考案者。警察庁の安全・安心まちづくり調査研究会座長、東京都の非行防止・被害防止教育委員会座長などを歴任。代表的著作は、『写真でわかる世界の防犯 ――遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)。NHK「クローズアップ現代」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビへの出演、新聞の取材(これまでの記事は1700件以上)、全国各地での講演も多数。公式ホームページとYouTube チャンネルは「小宮信夫の犯罪学の部屋」。
■Surfvoteとは?
当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。https://surfvote.com/